ヘルニア東大生 雑記

ヘルニアの東大生がヘルニアをいかに克服していくかという話です

カラヴァッジョ 光と闇のエクスタシー

というわけでカラヴァッジョ展に行ってきました。

 

横目で若冲展を見ると4時間待ちということで。NHKなどのプロモーションんがうまかったからでしょうか。それにしても、よくわかりません。

 

展覧会自体は非常に満足のいくものでした。

途中たいして上手くない画家の絵が幾つかあったおかげで、彼の卓越した技術をよりはっきりと感じることができました。

展覧会における、こういった画家たちの作品の重要性をひしひしと感じます。

なぜこの絵が評価されているのか、そう言ったことを思考する時間こそが僕にとって至高の瞬間であって、有名な画家が描いてるから良いみたいな薄っぺらい感想を吐いて、わかった気になりたくないのです。

 

 

"ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571年9月28日 - 1610年7月18日)は、バロック期イタリア人画家

ルネサンス期の後に登場し、カラヴァッジョという通称で広く知られ、1593年から1610年にかけて、ローマナポリマルタシチリアで活動した。あたかも映像のように人間の姿を写実的に描く手法と、光と陰の明暗を明確に分ける表現は、バロック絵画の形成に大きな影響を与えた。" wikipediaより

 

彼に置いて特筆すべきこととは、光と闇というものをキャンバスの上に持ち込んだことで、

それ以前は

 

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こんな感じで全体に光を当然のように当ててたわけですが、

 

カラヴァッジョがやったことは

 

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こう、明らかに光と闇が生まれていると。

光には意味があり、そこにメッセージが込めらてるわけですね、

この絵にしても。

今となってはこんなもの当たり前なわけですが、当時の文脈に当てはめてみるととんでもない偉業を成し遂げているみたいなことは往々にしてあるわけです。

 

光と闇ではないですが、こんな絵も

 

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この絵では、果物を説明にくっきりと書き、人物をややぼかすことで、果物に立体感が出るという手法がとられています。

このような発想も光と闇を扱う中で育まれたのでしょうか。

 

続いてナルキッソス

あまりにも有名なナルシストの語源となった彼

 

多くの画家が主題としていますが、有名どころだと

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これとか

 

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ダリが書いたこちらとかですかね。

 

そして彼が書いたナルキッソスがこちら。

上の絵に見受けられるような記号となるものを一切排除して、闇と光と男という単純な構造にまとめあげています。

光と闇と、その照らし方に、メッセージを読み取ることができ、上の二枚とはまた異なった印象を受けます。

 

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最後に世界初公開(?)のこちら

 

 

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2014年に発見された絵でして、ローマ教皇に恩赦を得るために送ろうとした絵だそうで

マグダラのマリアを主題としているのですが

 

そこには反省みたいな意味を込めてこの主題を選んだんでしょうか

この絵を追いかけて歩いている際死んだしまった彼を想像せずにいられない一枚

 

あまりに感動してずっと見ていたら横の30代後半の恰幅の良い女性に2発ほどけられました。

 

世界に平和が1日も早く戻ることを祈っています。